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第299号 2015.10.25
日本を「戦争できる国」する戦争法(「平和安全法整備法」「国際平和支援法」)の強行可決から1か月が過ぎました。安倍政権は「国民の反対は一過性」とたかをくくっていましたが、国民の怒りの行動はますます拡がっています。民医連の闘いの先頭に立つ法人専務に決意を寄せてもらいました。
● 三村 功(中信勤医協・専務理事)
「憲法違反の戦争法いらない!」「ただちに廃止!」多くの国民が反対した安保法制が強行採決されましたが、直後から各地で戦争法廃止を求める声が湧き上がっています。決してあきらめることなく、運動を続けて行きましょう。まず、あらためて今回の安保法制の危険性・違憲性を学びましょう。各事業所や地域で行われる宣伝行動や集会に参加して、反対の意思表明を続け、国会を変えて行きましょう。民主主義は止まりません!
● 清水 晃(南信勤医協・専務理事)
圧倒的な国民の声を無視し、安倍自公政権による戦争法の強行採決は、絶対許されるものではありません。当法人では戦争法に反対する若手職員中心に、連日昼休みスタンディングアピールを行ってきました。今後戦争法廃止に向けたたたかいを弱めることなく、来年の参議院選挙につなげていこうと確認しました。危険な方向に進んでいるわが国の立憲主義、民主主義を回復するために団結して運動を強めましょう!
● 牧内 智則(健和会・専務理事)
9月18日に国会に行きました。雨の中で真剣に「日本と世界の未来」を考えて行動に立ち上がった人たちの姿がありました。その声が聞こえていても強行採決をする横暴な国会議員は、次の選挙で絶対落としたいという気持ちです。今回の闘いは色々な意味で日本の何かを変えています。地域でも様々な人が一致する願いで結束し、民医連が仕掛け人となって運動が進んだことも含め、社会を変える手ごたえを掴んだのではないかと思います。
● 谷口 亮一(長野医療生協・専務理事)
120人の職員と組合員が参加した7月7日の昼休みデモを皮切りに、毎週金曜昼の権堂(ごんどう)でのスタンディングアピールには毎回約30人の職員が参加しました。この間、民医連で取り組んだ憲法学習や管理者、職責者、主任研修での満蒙開拓平和記念館や松代大本営地下壕のフィールド学習などを通して、職員自らが積極的に参加した行動は今後の運動につながる大きな力であると確信します。引き続き、力をあわせて戦争法の廃止を求める運動を続けましょう。
● 中澤 祐一(東信医療生協・専務理事)
東信医療生協は、8月の岩須県連事務局長による戦争法案の学習会を基点に、若手を中心にスタンディング行動を行ってきました。参加者は全職員の4分の1にのぼり、一人ひとりが戦争法案廃止への思いを、怒りをもって語り続けました。戦争は、いのちを守る事と相反するものです。今後は、戦争法を発動させないために、毎月9日と10日にスタンディングを行います。多くの職員と地域の力を合わせ、戦争法廃止に向け取り組みましょう。
● 野口 正泰(上伊那医療生協・専務理事)
学生の頃、日比谷野音や明治公園によく通った事を重ね合わせながら、国会前行動に4回行きました。青年が立ち上がったことは、これからの国のあり方を変える大きな力になると心強く思いました。残念ながら小選挙区制による虚構の多数を力に、民意が押しつぶされた第1幕となってしまいましたが、立憲主義、民主主義、平和を守る国民の力が一つにまとまれば、第2幕は私たちの勝利となります。がんばりましょう。
2011年3月11日から4年半。いまだに原発事故収束のめどは立たず、生活復興も道半ばです。ところが安倍政権は、川内原発の再稼働を皮切りに、原発政策を強引に推し進めています。県連内では、福島とつながり、風化させない取り組みが続いています。
国民の声を聴く政府を選びなおしたい ~デイジー2福島ツアー行う〈松本〉
9月20・21日、中信連絡会有志(デイジー2)による「福島の今に会いに行く、忘れない、応援する福島ツアー」が、30人の参加で行われました。
往きのバスでは、松本協立病院の上原医師による「放射線について」の事前学習。いわき市到着後は、渡辺市議の現状報告、元原発労働者の話、畠中保育士から園の子どもたちとの4年間の様子を聞き、交流。
翌日、福島民医連小名浜生協病院の工藤さんの案内で、広野町、楢葉町、富岡町の帰還困難区域の手前まで行きました。
9月5日に避難指示が解除された楢葉町の様子は複雑でした。解除されたところでどれだけの人が戻って生活できるでしょう。40年前から原発の危険を訴えてきた宝鏡寺の早川住職の「先は見えている、若い人は戻らない、いずれ町はなくなる、終焉を見届けることになるだろう、これが原発事故の現実」との言葉に、再稼動を強行した政府に心からの怒りが。国民の声を聴く政府を選び直すことで、この無念を晴らすしかないと思いました。
ツアーでのことを知らせるのは、すぐにできること。絶望から希望へ!参加者の共通の思いです。
(松本協立病院・SW 由井 厚子)
福島視察、事前学習会行う〈健和〉
健和会病院では、10月24・25日に17人で福島視察へ行きます。9月9日、事前学習としてDVD「福島原発事故 絶望から希望へ」を観たところ、「視察へは行けないけれど大事なことだから」という職員も含め25人が参加しました。
映像には、当時のままのカレンダーや時計、散乱した部屋などが映っており、改めて震災の爪痕を感じました。視察では現状を見て知って、皆に伝えられるようにしようと思います。
(健和会病院・在宅リハ 吉沢 由美)
ボランティアが必要とされています!〈上伊那〉
上伊那医療生協は、10月18~20日、宮城県名取市閖上(ゆりあげ)・女川(おながわ)などに職員・組合員9人でボランティアに行きました。今回で7回目の支援です。現地では健康チェック、支援物資の配布、リハビリスタッフによる健康体操などを行いました。年々震災が忘れられているのではないでしょうか。まだまだボランティアが必要とされています。みんな東北行こうぜ!
(生協本部・事務 大槻 知広)
民医連「短期保険証実態調査」を発表
9月19日、長野県社会保障推進協議会の国保連続学習会が松本市で行われ、長野県民医連による「短期保険証実態調査」の概要報告を行いました。
* *
調査は、2015年4~6月に県連内の病院に来院した短期保険証を所持している患者80人のうち、32人を対象に行いました。
調査から、「非正規雇用で収入が少ない上、半分以上が家賃。病院に行きたいが保険証がなく、行けないこともある」「一定の収入はあるが、家のローンや保険料の支払いで生活費が圧迫されている」などの深刻な生活実態や、「定期的(週3回)、長期的(ほぼ生涯)な人工透析治療をしている人に有効期間1か月の『超短期証』が交付されている」など、機械的な行政の対応などが浮き彫りになりました。
今後、さまざまな課題について市町村、広域連合と懇談を行い、協力しながら改善されるよう取り組みを進めます。
東南西北
上伊那
しめ縄とねこ半纏(はんてん)作りが本格化
県連初の障害者通所事業(B型+機能訓練)も2年目になりました。調理・縫製・革・切り絵・木工・パソコン...作業をお金に換えて工賃につなげるひと工夫を利用者・職員・組合員で続けています。利用者も増えました。「しごと」と「リハビリ」を求める人たちと、悔いなく今を過ごせる場づくりをしていきたいと思います!
長 野
「ささえあい祭り」に1500人
10月4日に長野中央病院の病院祭「ささえあい祭り」が開かれました。「ささえあい」が民医連の特徴ではと、今年から祭りの名称を変更しました。当日は天気にも恵まれ、約1500人が来場。舞台発表、患者会も多数参加した院内展示、毎年好評の医療体験・模擬店、そして4人の医師の医療講演のどれも盛会でした。
諏 訪
回復期リハビリ病棟リニューアルオープン!
手狭になった諏訪共立病院回復期リハビリ病棟を、患者さんがゆったり過ごせ、リハビリを行いやすい環境を整えるため、2015年2月に増改築工事に着手し、9月に完成。デイルームを1.5倍に、スタッフステーションは2倍に拡張。機械浴2基も整備しました。療養環境と職員の労働環境がともに向上しました。
中 信
健康まつりで交流
10月4日、塩尻協立病院で第21回健康まつりが行われました。伏見智久医師による「上手な病院のかかり方」の医療講演、特設ステージでは太鼓や塩尻志学館高校吹奏楽部の演奏などが披露されました。障害疑似体験や健康チェック、職員や友の会員による17種類の出店や大抽選会など、病院と地域の交流が行われました。
飯 伊
検査室が移動しました
和田病院時代から、検査室は1階の外来処置室の上にあり、採血された血液などは、昇降機を使って運搬していました。このほど透析室の拡大に伴い、検査室は、1階の旧厨房跡へ引っ越しました。4月の末に移動が決定し、総面積は8割と縮小したものの、レイアウトは7案まで検討し、8月末に移動しました。
東 信
坂城生協診療所で「健康と文化のつどい」
9月20日、坂城生協診療所「健康と文化のつどい」を開催。松澤所長と松尾文子元日赤看護部長の医療対談では、地域医療全体で医療介護に関わる必要性と重要性が語られ、会場からも活発な意見がでました。また、坂城中学校吹奏楽、子どもダンス、日本舞踊、職員寸劇など、元気の出る舞台発表で盛り上がりました。
Aさんは、60代後半の女性。自転車運転中に車を避けようとして転倒、他院で大腿骨頸部骨折と診断され人工骨頭置換術を施行。術後20日目に当院回復期リハビリ病棟に入院しました。既往歴にうつ病がありました。
OTは初回面接で病前の生活様式などを聴き、その人にとって意味のある作業を抽出します。Aさんは、入院前には毎週ボウリング場に通い、友人と交流をしていました。趣味と同時に、友人との交流手段でもあったのです。ボウリングの再開は本人も周囲も望んでいました。
作業療法室で模擬動作練習を実施すると、「ボウリングは無理かな。ボールを持てないかもしれない」と不安の声が聞かれました。そこで実際にボウリング場に行くことを提案しました。
主治医、看護師長、リハビリ科長の許可を得て、ボウリング場で担当セラピスト(OT・PT)とともにボウリング大会を実施しました。ボウリング場に着くと、自らロッカーから鞄を取り出し、軽々と運び準備を始めました。「やってみて良かった。でも、まだ前みたいには投げることができないから、初めは一人で練習しようかな」と話されました。退院後も入院前と同様に、毎週ボウリングに通い友人との交流を楽しんでいるようです。
Aさんにとって「友人との交流」の手段であるボウリングを実際に行うという経験を通じて、自己能力が認識でき、退院後の生活にスムーズに戻る準備となったと考えられます。
回復期リハビリ病棟の入院患者は、医学的な問題の一方で生活再建という課題も抱えています。OTは患者の退院後の生活を見据え、その準備を入院中から積極的に行う必要があると考えます。
2分で読めるミニ学習
1. 地域包括ケア病床ってなんですか?
現在、日本の65歳以上の人口は3000万人を超え、高齢者の割合が国民の約4人に1人という世界一の高齢社会となっています。
こうした状況に対応するため、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるように地域全体でサポートを行う、地域包括ケアシステムが構築されました。今後、急性期病床が削減され地域包括ケア病床の増床が予想されます。
地域包括ケア病床とは?
急性期治療を終了し、すぐに在宅や施設へ移行するには不安がある患者に対し、在宅復帰に向けて医師・看護師・リハビリスタッフ・在宅支援担当者等が協力して医療行為やリハビリなどを効率的に行い、在宅支援(相談・準備)を行う病床です。
どんな場合に利用するのか?
在宅または介護施設に復帰予定の人で、主に次のような患者が対象です。
- 入院治療により症状が改善した が、もう少し経過観察が必要な人
- 入院治療により症状が安定し、在宅復帰に向けてリハビリテーションが必要な人
- 在宅での生活準備が必要な人
入室期間は患者の状態により変動しますが、最長60日以内での退院が原則となります。
地域包括ケア病床の施設基準は?
退院に向けたリハビリと、効率的かつ密度の高い医療をしながら退院支援を進めるために、リハビリは提供する患者に対し1日平均2単位以上提供する事。在宅復帰率7割以上(地域包括ケア病棟入院料1のみ)など11項目もの厳しい施設基準をクリアする必要があります。
(編集委員・寺澤 由弘)
NO WAR! 平和憲法守る私の声 24
白沢 峰子 在宅総合ステーションながの・訪問介護室課長
毎日、介護の現場で出会う利用者のみなさん、みな戦後の日本のために必死に働いてきた人たちです。しかし、その高齢者の多くが困難に直面している、長生きしたってなんになるの?という。生活保護になるかならないかのギリギリで生活しなくてはいけない高齢者が、いま増えています。『下流老人』なんていう言葉まで生まれました。しかし、老人たちが下流なのではない、この国の福祉が下流なのだと私は思います。
憲法とは、国の背骨です。私たちは、あの戦争の多大な犠牲のうえに(もちろんそのなかに日本人もいれば多くの外国人もいます)、自由と民主主義を手に入れました。アメリカに押し付けられた憲法なのではなく、もう二度と戦争はしない、というあのときの国民の総意、悲しみを根拠にした不戦の決意を世界に表明した憲法でした。敗戦は恥辱ではなく、解放であったのです。その事実を認めたくない勢力が、いまの政権を動かし、憲法の精神を廃棄しようとしています。
先日の戦争法案反対のデモが国会議事堂を包囲したのも、そういういまの政権による憲法軽視、立憲主義と民主主義の破壊への、国民の、それまで政治に無関心だった人たちも含んだ、大きな運動、戦後初めての無党派が主導した護憲の宣言だったと思います。
平和とは日本国憲法の精神を日々活かすこと、差別と格差と戦いつづけることだと思います。
甘いものを食べると幸せな気持ちになります。しかも、コンビニでは買えない、地域限定のスイーツはお得感も満載。県連の仲間がおススメの逸品ぞろいです!
菓匠Shimizuの「木いちごのベルジュ」
〈老健はびろの里・藤澤 まさ恵〉
菓匠Shimizuはどのケーキもおすすめですが、中でもムースが甘酸っぱい「木いちごのベルジュ」がおすすめ。2階にカフェがあり、おいしい飲み物と一緒に食べられます。
Cafe TACの「そばガレット」
〈諏訪共立病院・務台 真理子〉
ガレット(キャラメルバニラ)の大きさに圧倒されますが意外に食べきれます(笑)。ガレットの中心は薄手ながらももちもちしていて、外側の縁のカリカリ感がよいです。
てまりやの「バウムクーヘン」
〈中信勤医協・諸角 正浩〉
信州バウムクーヘン工房「てまりや」の安曇野産米粉を使ったこだわりのバウムクーヘン各種は、甘さ・コク・もっちり・しっとり、どれも楽しめ、最高の味。
開運堂の「ピジュトリー」
〈塩尻協立病院・田中 千恵〉
松本市中央にある開運堂のマカダミアナッツが入ったチョコレート「ピジュトリー」。10月から期間限定で販売されます。かわいい壷に入っています。
長心堂の「紫米大福」
〈つるがの風・藤澤 寿実〉
長野中央介護センターつるがから北東へ400m。『長心堂製菓舗』があります。『紫米大福』は、紫米とずんだ餡のコラボレーション!昼には売り切れ閉店となるので早めの購入がおすすめです。
かあちゃんのお店の「アップルパイ」
〈林の杜・寺沢 江理〉
地元豊丘村の「かあちゃんのお店」の「アップルパイ」は、豊丘村産りんごを使用したホッとする甘さで職場内にファンが多いです。
大黒屋の「餡蜜」
〈こころのひろば・牛山 玲子〉
孫を連れて良く行くお店。茅野市の「大黒屋」の餡蜜です。茅野の寒天と北海道の小豆のコラボ。福島の震災で移転してきたお店です。ランチもお勧め!
奥原菓子店の「杉島ドーナツ」
〈上伊那生協病院・後藤 あゆみ〉
伊那市長谷の山奥にある、絶品ドーナツ。中身は、黒餡と白餡の2種類です。こし餡が多く、まわりの生地が薄くサクッと揚げられているのが特徴的です。!
デザートランドりんごの木の「コルネージュ」
〈東信医療生協訪問看護ステーション・平林 美紀〉
かるく3個は食べられます♪
Cake&喫茶春陽(はるひ)の「チーズケーキ」
〈長野中央病院・堀川 史〉
善光寺近くの西町にあるお店です。オススメはゴルゴンゾーラのチーズケーキ。ワインにも合うデザートをと開発されたそう。ワイン好きの方はぜひお試しを!
いとうやの「栗きんとん」
〈ハートヒル川路・鈴木けい子〉
飯田は、お菓子がとてもおいしい所です。その中でも"いとうや"さんの"栗きんとん"が好きです。甘過ぎず、優しい味がします。是非味わって下さい。
紅谷の「くるみ倶楽部」
〈上田訪問看護ステーション・松澤 由紀子〉
創業47年の坂城町の紅谷さん、「くるみ倶楽部」は、信州産のくるみやバターなどを、しっとりしたクッキー生地で包み込み、コーヒーや日本茶にも合う一押しのお菓子です。