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長野県民主医療機関連合会

アクセスマップ

〒390-0803
長野県松本市元町2-9-11
民医連会館2F
TEL.0263-36-1390
FAX.0263-33-1229

機関紙:長野県民医連

第278号 2013.12.03

介護保険改悪反対! 怒りの大ウェーブはここから

介護保険から要支援サービスはずし

特養入所は要介護3以上

デイサービスは効果あるものだけ

会場いっぱいの参加者
会場いっぱいの参加者

「だれもが安心の介護保険を求める長野県民大集会」 in 安曇野市

1月2日、安曇野の朝は、社会保障制度改悪がじりじりと進む世の中のように霧がかかり、寒々とした朝でした。しかし、参加者が続々と集まりはじめると、霧は晴れ、爽やかな秋空に一転。会場は540人の参加者で埋め尽くされました。

だれもが安心の介護保険を求める長野県民大集会

集会は、諏訪共立ケアセンター赤砂の介護職員による太鼓で、暗雲を吹き飛ばす勢いにのり始まりました。
現場から、認知症の父親をもつ家族、ヘルパー、ケアマネジャー、そして行政の方から制度改正や今後の動きについて、生々しい不安や危惧が報告されました。
その発言をうけ、「認知症の人と家族の会」副代表で厚労省社会保障審議会介護保険部会委員の勝田登志子さん(写真)の講演となりました。勝田さんは、今国会で何がどのように議論されているのか、「社会保障制度改革国民会議報告書」には何が書かれているのか、熱い血の通った言葉で語りました。審議会の部会長から、「勝田さんは怖い」と言われるそうです。「悪い事を悪いと言う事の何が恐いのでしょうか」という問いかけに会場からは大きな拍手が沸きました。

フロアーからの途切れない質問により、改悪についてより具体的な理解が共有されました。これから何をめざせばいいのかという不安に対して、山本真吾実行委員長(老健はびろの里)は、「私たちののぞむ介護のあり方を県民全体の課題と捉えてみんなで学び、考え、発信していきましょう。そして利用者、家族、介護事業関係者、自治体がお互いに手を取り合っていきいきとした制度改善を求めていきましょう」とアピールしました。

介護ウェーブマスコットの「フーちゃん」は怒っています。なぜ怒っているのか?その怒りを共有し、改悪を阻止するために、大きなウェーブをつくっていきましょう!

(諏訪地域連絡会・介護ウェーブ推進委員 朝倉 涼子)

関 靖さん(認知症の人と家族の会 全国理事)の閉会あいさつから

開会あいさつの「思想・信条を超えて」という言葉を改めて考えています。「社会保障制度改革」「介護保険制度の改定」を目の前にして、本日の集会がお集まりのお一人お一人の「思想・信条」を確かめる機会となれば幸いです。
「私は、この問題に対して賛成なのか反対なのか、許せるのか許せないのか」、ご自身の思想・信条に照らして、「一人称」でしっかりとした判断をしていただける機会になればと思っています。しっかりと判断できる「私」の存在が、となりの「私」とつながり、それが広がって大きな「私たち」になれたら、介護保険制度の本当の改革を求める運動は、きっと確実にひろがっていくと考えます。頑張りましょう。

新たなつながり、大きなひろがり

集会を主催した実行委員会には、長野県民医連、保険医協会、医労連、社保協のほかに、新たに「認知症の人と家族の会」長野県支部、労協ながのが参加しました。
「大きな組織では当たり前でも、小さな介護事業所や介護者には情報が入りません。どうか隅々にまでこの集会を知らせてほしい」という家族の会からの要望に、実行委員会は、「1000件を超える案内を出し、各地域では自治体や議員、介護事業所を訪問、これまで行けなかったところもお誘いできた」(山本実行委員長)など、大きな広がりがつくれました。

中信「

「生保受給者は後発医薬品を使用」「先発品を希望する生保受給者には理由を確認して薬局が福祉事務所へ報告を」こんな「依頼」が地域薬剤師会を通じて松本と塩尻の薬局に届きました。5月に出された厚労省通知を受けて各福祉事務所が出したものです。
これを受け各市に懇談を申し入れました。松本市では「国からの方針なので根本的なことを言われてもお答えのしようがない」とにべもなく断られました。塩尻市では生保担当係長が懇談には応じたものの、内容としては松本市の対応と変わりないものでした。
住民の利益や権利が損なわれるかどうかも吟味せず、国いいなりの自治体の在り方にも疑問を感じざるを得ませんが、それはさておき、今回の「依頼」は看過できません。
後発医薬品の使用促進を言うなら、保険・扶助の種別によらず平等に進めるべきです。生保患者に限ったこうしたやり方は、差別であり、人権侵害です。
単に医療費の問題ではなく、この間の生保バッシング、生活保護法改悪の動きも含め、生活保護とは何かという根幹部分でのせめぎあいです。
私たちはこうした動きに機敏に、毅然と対抗していく必要があるとあらためて感じています。

(中信保険企画・事務長 大野 宣治)


諏訪「たった一人の命を救えないなんて!」生保問題で全職員学習会を開催

スタート集会での、地域ごとの話し合い

社保委員会では、10月21〜31日の昼の時間に30分×3回の学習会を全職員対象に、のべ27回行いました。医局でも全員で学習し、論議が盛り上がりました。
札幌での若い姉妹の死亡事件(札幌市により、生活保護を受けられず病死・凍死させられた)の「NNNドキュメント心なき福祉」(札幌テレビ制作)を視聴し、SWからの訴え(生活保護の実状)を聞くという内容です。
本来、住民の命を第一義的に守るべき行政が、親も職もお金も繋がりもなくしてしまった方が何度もSOSを発信しているのに、救済するどころか死に追いやる......追いやっただけでなく「私達は間違っていない」と言ってのける。
これは札幌だけではなく、国の方針です。「不運が続いたら諦めてください。まあ最悪死んでも仕方がないかも」という方向に舵を切っています。
職員達は心の底から怒りが湧き、「たった一人の命を救えないなんて国のある意味がありません」などと思いのあふれた感想を寄せています。

(諏訪共立病院・SW 鮎沢 ゆかり)


長野 生保制度改悪阻止・推進法廃止を各政党に申し入れ懇談しよう!

長野地域連絡会では、10月18日、社保委員28人が7人ずつに分かれ、4政党の事務所を訪問しました。主に生活保護制度改正法案の成立阻止、「社会保障改革推進法」廃止を訴えました。下表のように反応はさまざまでしたが、現場の真実を知ってもらう大切さを感じました。

(企画教育部・小野 高聰)

訪問先 返答と懇談した感想

自民党
自民党

「不正受給を減らすために申請等のハードルを上げたが、必要な人への支給に影響が出ないようにしたい」
穏やかな意見交換だったが、考え方の違いは埋まらない気がした。今後は「こうしてほしい」という意見も示した懇談を望む。実際に働いていて感じたこと(生保受給者について)をしっかり伝えることができた。

維新の会
維新の会

「生保問題はやはり予算がないので受給額を減らさないと」
「日本は申請主義」
終始、「理想論より現実的な話を」というスタンスだった。札幌の姉妹孤独死について、"日本は申請主義である。"ときっぱり言っていた。何とか声さえあげられない人の気持ちを吸い上げる世の中になってほしい。

民主党
民主党

「年金やワーキングプアーより生保の方が高い」
民主党の新聞を読み上げるだけ。生保については低所得者との収入の逆転現象と国民の反発があると、自民党の考えと変わらない。言葉だけ、形だけの受け答えのように感じた。
よく分からない感じ...という印象。

共産党
共産党

我々の要請に「全くその通り」と共感。
こちらの話にもよく耳を傾けてもらえ、政治活動に活かされる手応えが感じられた。
「一緒に頑張ろう」「あきらめずに続けることが大事}と言ってもらえ、あらためて「一票の重さ、政治を動かすのは国民」の想いを感じた。書面によるしっかりした回答もあり、誠実な態度が感じられた。できれば他党にも今後用意してもらいたい。

東南西北

県 連

諏訪市で医系学生のつどい

諏訪市で医系学生のつどい

11月9・10日に諏訪市で行われた「長野医系学生のつどい」のテーマは、「終末期医療」。上田の松澤伸洋医師と上伊那の白鳥忍看護師から、それぞれが関わった小児の症例を聞きました。今年は1年生が5人参加したので、1年生も討論に参加できるよう工夫しました。2日目は体育館で運動会。チーム対抗戦で盛り上がりました。

中 信

はね上げ式車いすで腰痛対策

はね上げ式車いすで腰痛対策

塩尻協立病院は入院患者の平均介護度が4・3と高いので、労働安全衛生委員会から職員の腰痛対策の必要性が指摘されました。そこで、移乗介助時の腰への負担軽減のため、アームレストはね上げ式車いすを大幅に増やす取組みを実施。昨年は病棟に10台、今年は外来・病棟に5台を追加購入。安全対策にもつながると職員から好評です。

飯 伊

ゆいの里 秋祭り

ゆいの里 秋祭り

10月26日、台風の影響もあり、特養ゆい館内で秋祭りが開催されました。50人近くのボランティアさんは、ゆいの法被、職員はおそろいのポロシャツ、余興のみなさんは華やかな衣装で、お年寄りと一緒にさまざまな余興で楽しみました。昼頃には雨も上がり、雨降って"きずな"の輪が広がる13年目の秋祭りとなりました。

東 信

オールスタッフで成功させた健康まつり

オールスタッフで成功させた健康まつり

上田生協診療所健康まつりは、毎年、東信医療生協の全職員、ボランティアが参加して行われます。デイサービス「まゆ」や「かみしな」からはバザーや作品展示がありました。10月20日、あいにくの雨天の中、750人が来場し、健康チェックやステージ発表を楽しみ、新規事業計画にもさまざまな意見が寄せられました。

上伊那

「いい介護の日」で署名活動

「いい介護の日」で署名活動

上伊那生協では、11月11日の昼休みに近所の直売センターで署名活動を行いました。到着した途端、雨が上がり虹もかかるという素晴らしいロケーションの中、対話重視の行動で多くの賛同者を得ることができました。より使いやすい介護制度実現のためにこれからも頑張ろう!と、秋晴れの高い空に誓うのでした。

長 野

りんご狩りを楽しみました!

りんご狩りを楽しみました!

グループホーム栗田ゆうゆうでは、毎年、ふるさとデイケア運転手さんのりんご畑でりんご狩りをさせてもらっています。今年も10月下旬、3班に分かれて行きました。街路樹も紅葉が始まり、三才までのドライブも楽しみながらりんご畑に到着。真っ赤に色づいた実を次々に収穫して、秋の美味しい一日になりました。

国民会議報告書は憲法25条の実質改憲

全日本民医連副会長 吉田万三さんを迎えて理事学習会

講演する吉田さん
講演する吉田さん

10月の県連理事会は、吉田万三全日本民医連副会長を講師に、「社会保障制度改革国民会議報告書と私たちのたたかい」と題した情勢学習会を行いました。
吉田さんは、「現在のアベノミクスは、90年代から現在までの経済政策の失敗を、数年で繰り返そうとしている」「2000年に登場した小泉首相は社会保障費を目の敵にし、削減を繰り返した。しかし、その後民主党、自民党と政権は変わっても日本の借金は年々増え続けている。社会保障で借金が増えたわけではない事は明らかだ」と述べました。
今回の国民会議は、「①自助の共同体としての社会保障 ②給付の重点化・効率化の徹底 ③給付は保険料を支払った分だけ ④世代間の利害感情を利用しサービス減 ⑤医療を受けにくくする ⑥病院から在宅へ、などを狙っている。これは、なし崩し的に国の責任を放棄し、憲法25条を骨抜きにするものだ」と指摘。
最後に、「国民会議報告はいいことを言っているように見えるので、深く学んでください。共同組織強化月間の最中です。ぜひ共同組織のみなさんとも学習し、運動を広げましょう」と呼びかけました。

飯伊 すべての職員研修で『満蒙開拓平和記念館』へ


証言コーナーにて
証言コーナーにて
阿智村公民館でグループワーク
阿智村公民館でグループワーク

飯伊民医連では、今年度、すべての制度教育に、『満蒙開拓平和記念館』の見学・学習討論を組み込んでいます。
今から7年前、飯田日中友好協会が記念館設立の活動を開始し、今年4月に阿智村に開設しました。飯田・下伊那地域は、かつて養蚕が盛んな地域でした。世界恐慌のあおりから不景気に喘ぐ多くの人びとが「満州」に渡り、尊い命が犠牲となりました。また、平岡ダムは、遠く朝鮮や中国から強制連行に等しい形で連れてこられた方々により建設された歴史があります。地域の歴史に学び、平和の問題を考えることは、この地域に生きる者の責務だと考え、制度教育に取り入れることを決めました。
会館担当者と面談を行い、全育成委員で事前見学を行いました。全員が感銘を受け、各制度教育の実行委員にその必要性を語り、すべての制度教育で取り組むことが決まりました。新入職員と中堅研修が終了したところなので、これから学ぶ人が大半です。
研修受講者の声を紹介します。
「初めて知った事実にショックを受けたのと同時に、後世に語り継がなければと思った」「証言者の言葉に涙が止まらなかった」「戦争が残したものは『負』でしかなく、今更ながら戦争はしてはならず、平和を一人ひとりが求めてゆかなければならない」「目を背けたくなったがしっかり向き合って今後の活動に活かしていきたい」「憲法9条の重要性を感じた」など、多くの貴重な感想が寄せられました。
今に生きる私たちは歴史に学び、この尊い事実を伝える責任があります。過ちを繰り返さないために...。

(飯伊民医連育成委員長・束原 加代子)

NO WAR! 平和憲法守る私の声 8

根本 賢一(上伊那生協病院 事務長)

「せまり来る戦争! 語りつぐ平和! 私たちは平和でなければ生きられない」
―障害者9条の会スローガンより―

私は1990(平成2)年に資格を取り20年間リハビリテーション業務についてきました。いまは事務職になりましたが、リハビリテーションが私の考え方の大本をつくっています。
「平和でなければ生きられない」とは決して比喩として使われた言葉ではありません。
日本と世界の近い過去において、戦争準備と全体主義が進む中で、障害者は社会的に役立たない「穀潰し」「非国民」とされ差別されてきました。いまも残る療養所に「らい病」患者が強制収容されたのは1930年、満州事変(1931年勃発)前夜のことでした。ナチスドイツでは1939年以降精神障害者などが強制収容され安楽死させられました。
東京にある国立療養所「多磨全生園」は私の出身校のすぐ近くにあり、学生当時は実習先、就職先の一つでもありました。すでに入所者は減りひっそりとしていましたが、広い敷地内に衣食住職全ての生活機能が整っていること自体に「隔離政策」の奥深さ、恐ろしさを感じました。
「当たり前の国」という言葉が自民党ほかの政治家からよく語られます。「憲法9条改定」「集団的自衛権の行使」もこの「当たり前の国」のあり方という文脈から語られることが多い気がします。
そこで、なにが「当たり前の国」なのか?憲法9条は戦争の放棄と戦力の不保持を明記しています。「戦争をするための戦力を持たないこと」は「戦争を遂行するための強い人間をつくらないこと」でもあると思います。
「障害者が生きやすい社会」は「すべての人が生きやすい社会」です。
私は子ども達に伝えたい。何よりも大切なのは「生きること」。「すべての人が幸福に生きること」。「平和憲法」はそのような「当たり前の国」に私たちを導いてくれるものだと思います。

2分で読めるミニ学習

「秘密保護法」はこんなにキケン!!

安倍自公政権が今国会での成立をねらう「特定秘密保護法案」。公務員やジャーナリストによる国家の重要機密の漏えいを防ぐと言うのは建て前、実は、国民の目や耳をふさぐ恐ろしい法律です。日本平和委員会によるマンガで見てみましょう。


とことん秘密法と情報かくし法の漫画

長野県民医連 第16回学術運動交流集会のお知らせ

メインテーマ
「憲法を活かして未来へつなごう地域医療・介護の再生と創造〜今すべきこと〜」
記念講演
斎藤 貴男氏(ジャーナリスト)
日  時
2014年 2月15日 [土] 10時〜16時
会  場
松本大学 松本市新村2095-1 ☎0263-48-7200

大澤由記(よしのり)さんの福島だより4

原発の周辺地域視察から見えたこと

「仮置き場」に山積みになっている除染作業で出る放射性廃棄物
「仮置き場」に山積みになっている除染作業で出る放射性廃棄物
津波で駅舎が流されたJR富岡駅。ホームの向こうには住宅地が広がっていたが、今は水平線が見える
津波で駅舎が流されたJR富岡駅。ホームの向こうには住宅地が広がっていたが、今は水平線が見える

水田が放射性廃棄物置き場に

9月に、福島第一原発周辺地域の視察に行ってきました。まず、いわき市に入り、そこから北上し楢葉町へ向かいました。楢葉町は、原発から約20㎞地点にあり、大部分の地域が避難指示解除準備区域となっています。町の至る所で除染作業が進められていて、元々水田だったところが廃棄物の仮置き場となり、1つ1トンもある放射性廃棄物が詰め込まれた黒い袋が山のように積まれていました。
原発から約10km地点で居住制限区域にある富岡駅は、駅のホームに津波で流されてきた車があるなど、あれから2年半が経過したとは思えない津波の被害がそのまま残っていました。

被害の違いから対立も

住宅地の真ん中を分断する「居住制限区域(左)」と「帰還困難区域(右)」道路を挟んで隣同士で賠償金も違う
住宅地の真ん中を分断する「居住制限区域(左)」と「帰還困難区域(右)」道路を挟んで隣同士で賠償金も違う
Map

今回、案内してくれた小名浜にいる10年来の友人とのやりとりの中で「ここは福島より線量が低いでしょう」と言われ、内心傷ついている自分がいました。たしかに視察のために訪れたいわき市の空間線量の値は福島市とは違い、事故以前の平常時とほぼ変わりません。いわきの人たちは原発問題の争点は線量ではなくて、もっと違う質のものなのかもしれないと思いました。
地震と津波と原発事故の影響により故郷を奪われ、2年半前の光景から何も変わらない双葉地域の人々。その地域の人々を多く受け入れているいわき市では、生活圏の人口増加により少し窮屈さを生じ、賠償額の違いで目の前の人と対立することも多いといいます。そして、私の住む福島市がある中通りでは、低線量地域で如何に被ばくを抑えようかと真剣に悩み苦しんでいます。また会津では、幸いにも放射能汚染から免れましたが、福島県というくくりで農作物や観光産業などが風評被害に苦しみ、隣県のホットスポットがある地域では、被害を受けながら何の補償も示されていません。

見えてきた福島原発事故の問題

同じ福島第一原発事故の被害なのにこれだけ多様化してお互いの理解が難しい状況になっていることを思い知りました。それぞれの大変さを比べることなんてできません。どの状況も辛く悲しいのです。
 広島・長崎の原爆とも、第五福竜丸とも、スリーマイル島とも、チェルノブイリとも違う、福島原発事故の問題が2年半経って少しずつ見えてきたのかもしれません。過去のデータやそれらが示す教訓を学び、この土地で暮らす人々の間に生じた問題を整理し、互いに理解し合いながら力を合わせて前に進む道を考えていけたらと思います。

(次回掲載は2月予定)

長野県連 ぐるっと事業所めぐり13

諏訪 こころのひろば サービス付き高齢者向け住宅

こころのひろば サービス付き高齢者向け住宅

四季折々の美しい情景の諏訪湖にほど近い、諏訪市役所隣に今年7月にオープンしました。
「長生きできる事を幸せに思っていただける"こころ"ある介護」をめざし、日常生活や介護に不安をいだく高齢者が、その人らしく温かな生活が送れるよう、ご自身のライフスタイルのまま暮らせるように援助しています。また、安心のために専門家による安否確認と生活相談サービスを行っています。
入居されている方の中には、隣接する地域密着型小規模多機能型サービスを利用される方、訪問看護を利用される方もいらっしゃいます。
来春には隣地に地域密着型の特別養護老人ホームとグループホーム、歯科と内科のクリニック、地域交流センターがオープン予定です。
(牛山 玲子)

  • 所在地
  • 〒392-0022 諏訪市高島1丁目21番14号
  • 連絡先
  • TEL.0266-54-5612 Fax.0266-54-5618
  • 定員
  • 40室(40人)

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